コンピューターのダウンサイジング

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パソコンが登場すると、IBMに代表される従来のコンピューターを導入していた会社だけでなく、これまでコンピューターに縁のなかった組織までもが、雪崩を打ってパソコンを導入するようになりました。この現象はコンピューターのダウンサイジング化と言われました。
数億円もするコンピューターはムリでも、数十万円のパソコンなら導入が出来たわけです。
個人向けのコンピューターを作ることが夢だったスティーブ・ジョブスやビル・ゲイツにしても、現在のようにパソコンが世界中の組織で使われるようになるとは想定していなかったはずです。

パソコンは安価なだけでなく、大型コンピューターでは真似の出来ないとても魅力的な機能を備えていました。
それは、ソフトウェアのインストールが簡単で、インストールすると直ぐにソフトウェアの目的とする装置になることでした。
家計簿のソフトをインストールすればパソコンは家計簿装置になり、ワープロにも図面作成装置にもなりました。
そしてパソコン用の開発言語を充実させたことで、魅力的なソフトウェアが世界中で次々に開発されるようになり、そのソフトウェアを使いたいばかりにパソコンを購入するという好循環が生まれました。

業種向けのソフトウェアも数多く開発され、パソコンは業務の効率化に欠かせない装置になりました。従来のコンピューターとは目的も、構造もまるきり違うパソコンが組織で用いられるようになったのです。
この「個人向けのコンピューターを組織で流用する」ことが、現在起きているパソコンの問題点の原因になっています。

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