セクションネットワークの紹介

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Kami技はファイルの整理がし易いので、ファイルを探すのに時間を取られることがなくなり活用しやすいのが特徴です。
しかし全ての組織に適応しているわけではありません。もともとパソコン台数が100台規模の組織を対象としたシステムですので、省庁や自治体、大手企業のような大きな組織ではそのまま使うことはできません。
共有フォルダではネットワーク回線でやり取りするデータはそれほど多くありませんが、クライアントサーバー型のKami技では、「このファイルが欲しい」「このファイルは駄目だ」といったクライアントとサーバー間のやり取りや、データベースの情報も必要になることから回線でやり取りするデータ量が多く、大勢の人が同時に操作した場合にはトラフィック(混雑)が起こり易いのです。
そのため、小規模組織には適しているものの大規模組織には向かないのです。
Kami技を導入している大手企業ではシンクライアントを用いて運用しているところがありますが、この方法は仕組みが大掛かりですので、私たちはセクションネットワークを提案しています。

情報の共有は部署同士で行なわれます。それ以外の部署をまたいで共有する情報は「新宴会」などのイベントや何らかの「告知」に限られます。情報を共有する必要単位でまとめたのが「部署」といっても良いのです。
そのため、部署や課単位でKami技のクライアントサーバーを構築します。
幸いKami技は普通のパソコン(Professional)を用いてサーバーを構築できます。
そして企業はProfessionalパソコンを用いるのが普通ですので、コストを掛けずに普段使っているパソコンをサーバーとして使うことができるのです。
例えば、部長のノートパソコンをサーバ―として、部下のパソコンをクライアントとして構築します。こうすることで部長のパソコンの本棚を皆で共有することができるようになります。勿論、部長も皆と同様にこの本棚を利用することができます。

こういった仕組みを部や課単位でいくつも作ります。
そして部長が、他の部署と財務やマネジメント関係の情報を共有したいのであれば、他の部署のサーバーから権限さえ与えられていれば、部署をまたいだ横断的な接続が可能です。
サーバーの切り替えは、Kami技の起動時に接続するサーバーを指定する画面があるのでそこから行います。

セクションネットワークは、小規模のクライアントサーバーシステムの集まりですが、接続先はサーバーパソコンから許可さえあれば横断的に利用できる仕組です。
これにより、コストを掛けずに部署でクライアントサーバーを構築できますので、業務の効率化を期待できます。

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