パソコンの持つアメリカの文化や習慣を反映する機能

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パソコンはアメリカ生まれです。パソコンはウインドウズに移行した際に起動時にパスワードを要求するようになりました。
当初は意味不明でしたが、次第に分かるようになりました。
パソコンは家電製品の中では高額なので、一台のパソコンを家族でシェアするための機能でした。
起動時にログイン名が異なると違うパソコンのような振る舞いをします。一台のパソコンが家族それぞれのパソコンのようになるのです。
これは、家族であっても娘さんや息子さんのプライバシーを侵害させないという、アメリカらしい、アメリカの文化や習慣を反映する機能でした。

当時パソコンが使えた人は自宅でパソコンを使っていた人です。
パソコンを使う過程で、その機能から「個人管理」や「プライバシーを侵害しない」というルールを肌から浸透するように吸収していったはずです。

パソコンが登場してしばらくするとダウンサイジングの流れから、パソコンが組織に流用されるようになりました。
この時期にパソコンが使えた人はリーダー的な存在となり後進を指導したはずです。
また教わらなくてもパソコンを使うことで、自然に「個人管理」や「プライバシーを侵害しない」というルールを習得していったはずです。
このような経緯から、プライベートパソコンの使い方がそのまま組織の運用に用いられたと思われます。

パソコンの「使い続けると勘違いする」というのは「プライベートパソコンの使い方を習得する」ということです。
「ファイルを整理しよう」と上司がいっても上手くいかないのは、パソコンの「個人管理」のルールと異なるので戸惑ってしまうからです。
「個人管理」や「プライバシーを侵害しない」というパソコンの運用ルールは組織の理論に反しています。そのため組織の弊害になります。
組織の効率化を求めるなら、「慣れ親しんだパソコンの使い方」を見直す必要があるのです。

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