技術革新への憧れ

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人類は道具を常に進化させてきましたが、特に産業革命以降が顕著でした。
例えば、産業革命以前の江戸時代を考えてみましょう。
江戸時代に大工の息子として生まれたとします。技術進歩の速度は産業革命以後に比べて緩やかです。そのため道具の進歩も殆どなかった筈ですから、年配者の使っているノコギリやカンナと若者の使っているものは同じだったと考えられます。

現在は世代間格差の大きな時代です。
しかし、バイオリンや日本刀にしても数百年も前のものが名作といわれていますので、必ずしも新しい世代が古い世代に勝っているということもなさそうです。人間としての能力は世代間で差はないのかもしれません。
道具も能力も同じとなると、江戸時代の私は経験で勝る年配者に技量面で手も足も出なかったはずです。
産業革命以降は変わります。技術進歩の速度が速まったことから、若い人ほど新しく進化した道具を使うようになり能力的に勝るようになりました。
移動手段で考えると、業者と馬車だったところが運転手と自動車になったり、大工ではノコギリやカンナが電動式のものに変わったり、さらには3Dプリンターに変わったりするかもしれません。
どんな道具が使えるのかによってその人の価値が決まるのです。
「若い人にはついていけない」という言葉は、新しい進化した道具を年配者は使えないということです。

馬車の時代に自動車を初めて見た人は自動車に憧れ、その運転手に尊敬の念を抱いたと思います。
私達は技術革新に憧れや尊敬の念を抱きますが、パソコンもまさにそうでした。私たちはパソコンに憧れパソコンを操作している人を尊敬したのです。

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